夏への扉

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

初めて読んだのは中学生か高校生か。
カンボジア行きのために、なんとなく古本屋を見ていたら、
久々に見つけたので買ってみたら、あっという間に読んでしまった。

これが書かれたのが1979年というのを知って、
自分の年齢とか、世の中の状況とか、色々と考えるに、
とても感慨深くなった。


最後の一節が好きなんだ。

この世の真理がどうであろうと、僕は現在をこよなく愛しているし、ぼくの夏への扉はもう見つかった。もしぼくの息子の時代になってタイムマシンが完成したら、あるいは息子が行きたがるかもしれない。その場合には、いけないとはいわないが、けっして過去へは行くなといおう。過去は非常の場合だけだ。そして未来は、いずれにしろ過去にまさる。誰がなんといおうと、世界は日に日によくなりまさりつつあるのだ。人間精神が、その環境に順応して徐々に環境に働きかけ、両手で、器械で、かんで、科学と技術で、新しい、よりよい世界を築いていくのだ。


でも、これを打っていたら、夜空ノムコウの歌詞が出てきた。
でも、やっぱり、未来はすばらしいと思いたい。