繋がれた明日

繋がれた明日 (朝日文庫)

繋がれた明日 (朝日文庫)

真保裕一は、無条件で新作(文庫)を見つけると買ってしまうのだけれど、
これももちろんそうやって買った作品。

書いている内容は、普通の生活ではあまりないけれど、
でも、そういう境遇になった人にとっては、とてもありえる感じで、
相変わらず丁寧な、丁寧な書き方をしている人だと思う。
下調べなどもものすごくしているんだろうなあと
この人の作品を読んでいると、いつも思う。

途中、やはりかなりの紆余曲折があり、素直には進んでいかない。
やりきれなくもなってくる。
結構つらい。
初めて読む作者だったら、かなりつらかったかも。

ただ、真保裕一だから、
きちんと落としどころで落としてもらえることを期待して、
「大丈夫だよね」とか思いながら、読んでいった。

人に薦めたい本。

巨人戦 観戦

昔の先輩がチケットを余らせてしまい、
その手助けということで、何人かで今日の開幕戦を見に行ってきた。
昨年も実は開幕戦を見に行っていて、
その時はかなりいい席のチケットをいただいたので、
すぐ脇にスマップの中居君がいたり、
後ろの放送席には、もとプロ野球選手が沢山いたりと、
なかなか面白かった。
今回は比較的安めの席を自腹で買ったのだけれど、
バックネットの真後ろの一番上のほうだったので、
球場全体が見えてそれはそれでよかった。
最近は、必ず行くと負けだったのが、
今日は巨人が勝ち、しかも開幕戦ということで、
かなり盛り上がった。

皇居周辺の桜も綺麗だった。

大島ウルトラランニング

金曜から日曜にかけて大島に走りに行っていた。
レースは土曜日で、100キロと42キロの部があった。
ランナー7人と応援2人の9人体制で行き、
100キロが3人、フルが4人。
とにかくエイドが充実していて、
しかもフルの制限時間が8時間と長く、のんびり大島を一周させてもらった。
明日葉の雑炊やコロッケ、お汁粉、パン、などなど食べ物沢山で、
エイドによるたびに食べてしまうので、結局体重は増えてしまったらしい。。。

JAL名人会

突然お誘いをいただいて、JALの機内で流れている落語の公開録音に行ってきた。
いままで全然知らなかったんだけれど、
これって毎月定期的に開かれていて、しかもめちゃくちゃ安いの。
今日は招待だったけれど、お金出しても一人1000円。
これなら毎月通ってる人もいるだろうなぁ。
たまたま事務所からそう遠くない場所だったからいいけれど、
開演時間が18時というのがちょっといただけない。
あと30分遅くしてもらえるとありがたいんだけど。
今日の出演は
落語 桂 吉弥
漫才 大空 遊平・かほり
落語 三遊亭圓丈
ものまね コージー冨田
落語 瀧川 鯉昇

一緒に行った人が三遊亭圓丈がとても好きだったらしく、かなり満足していた。
個人的にはやっぱりトリだった人がうまいなぁと思う。

飛鳥Ⅱ 続編

先日飛鳥Ⅱに行った人間は、周りにも結構いて、
うちのクルーズ担当の人間は、どうやら泊まりで行ってきたらしい。
そこで、そこの人が言うことには、
やはり「飛鳥はいい」とのこと。
確かに施設は古い部分はあるかもしれないけど、
バルコニー付きの部屋が沢山あるつくりというのは、
船としてはものすごく新しい造りで、
あまりああいう形のものは少ないんだそうだ。
あと、パブリックスペースの多さもウリだそうで、
他の船だとどうしても食後の行動パターンが結構決まってしまい、
飽きが来るらしいのだけれど、
飛鳥Ⅱは、その選択肢もかなりあるとのこと。
それに、小腹がすいたときのための
ファストフード的な物を扱っているコーナーもきちんとあって、
まぁ、大抵のことはすんでしまうのだそうだ。

さらには、乗客に対するスタッフの多さも自慢だそうで、
スタッフを呼びたいときに、くるっと首を回せば
大抵のところでスタッフは見つかるとのこと。
なるほどなぁ、いろいろ見てきている人は、
視点が違うんだなぁと実感させられた。

というわけで、飛鳥の補足説明終了。

荒川マラソン

日曜日は荒川マラソンだった。
河川敷の平坦なコースなので、
とても楽なはずだったのだけれど、
昨日はむちゃくちゃ風が強くて、
ハーフを折り返してから、
21キロずーっと強風が吹いていた。
どれくらい強いかというと、
会場にあった簡易トイレが倒れてしまうくらい。
もちろん、出店も早々にたたまれてしまっていた。

しかも、15キロ地点では人数と走路の幅があってなく、
ランナー渋滞がひどかった。
10〜15分くらいは余計にかかったろうか。
完全にストップしてしまうというのは、ちょっとありえないと思う。

一ヶ月前の沖縄マラソンで、意外と走れたので、
ちょっと自己ベスト更新なんて、淡い期待を抱いていたのだけれど、
やっぱりマラソンは甘くない。

土曜日は大島マラソンだ。

もの食う人々 辺見 庸

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はまぞう で検索したけど出てこなかったので、
アマゾンのリンクを貼っておく。


この本が書かれたのが1994年、
実はほんの10数年前の話なんだけれど、
その時点から現在まで、
世の中ってものすごく変わってきたなぁと思う。

自分が持っているのが文庫の三版で、平成9年となっているので、
すでに働いていたはず。
仕事もぼちぼち覚え始めて、気軽な気持ちで手にしたことを覚えている。
そしたら、一番最初のパートが、「残飯をくらう」で、
残飯と普通の飯とで、ちゃんと値段がちがうとか、
そんな記述がやたらと自分の中の印象として残っていた。

部屋掃除をしていたら発掘されたこの文庫本、
そんなことぐらいしか覚えていないまま読み返したのだが、
多分買った当時よりも、今回のほうが、
やたらと腹のそこに自分の気持ちが来る。

もちろん10年近く経つうちに、
自分も多少は世界を見てきたり、
他の国との関係を気にしたり、
作品の中で描かれている事件に進展があったりと、
それなりに変化はあって当然なのだけれど、
それにしても、どうしてなんだろう。

書かれていることの重苦しさより、
過ぎていった年月が、とてもとても重く感じられた再読だった。
こんなことはなかなかないかも。